真夏のスポーツと水分補給 ~熱中症対策として~ Vol.03

2005-07-15

 

これからの季節、来院される皆様によくお話することがあります。真夏のスポーツや仕事など、また日常生活においてもそうですが、熱中症の予防と対策についてです。

 

熱中症とは高温下での運動や労働のため、発汗機能や循環系に異常をきたして起こる病気で、体温上昇、発汗停止とともに虚脱・痙攣(けいれん)・精神錯乱・昏睡(こんすい)などを起こし、生命の危険を伴うこともある状態です。

 

高温環境下では発汗、塩分喪失により脱水および電解質異常が起こり、さらに高湿度が加わると体内の熱放散が低下し、体温上昇が助長され体温調節機能が障害され熱中症に至ります。

 

 

熱中症の分類

 

熱中症は次の3型に分類されます。

 

1.熱疲労

熱放散を高めるために増加した皮膚血流に見合う心拍出量の増加が維持できず、臓器循環不全が出現することにより起こります。倦怠感、頭痛、視野狭窄、頻脈、血圧低下などの症状をきたします。

 

2.熱痙攣

電解質異常により、筋肉の発作性痙攣を主徴とするもので、頻脈、尿量減少、尿中・血中ナトリウムの低下がみられます。

 

3.熱射病

高温・多湿の環境下で体温調節機能が障害された結果、体温上昇、意識障害、痙攣、血圧低下などの症状を呈する状態になります。熱中症のなかで最も重症であり、循環不全や血管内皮障害による全身性血管内凝固症候群から脳浮腫・出血、心筋障害、腎不全、肝不全、筋肉融解などの多臓器障害を合併し、死に至ることもあります。

 

いずれの場合においても、まず全身の冷却、水分補給、電解質の補正が必要となります。

 

 

≪全身の冷却≫

日陰の涼しい場所に移動し、衣服を脱がせます。また霧吹きで身体をぬらし、うちわなどで送風します。氷で体表を冷却したり、頚部、鼠径部の動脈血を冷却することも有効です。

 

 

≪水分・電解質の補給≫

経口的に水分や0.1%の食塩水を補給します。意識レベルの低下などの意識障害がある場合は生理的食塩水の点滴や静脈注射が必要になるため早急に医療機関へ搬送します。

 

 

熱中症の予防と対策

 

熱中症が起こりやすい環境条件として、湿球温度、黒球温度、乾球温度から危険度の指標が示されています。危険度が高い条件下では休憩を頻回にとり、水分・塩分の補給を行うこと、症状に注意し早めに対応することが大事です。真夏などの高温多湿で環境条件が悪い場合は昼間のスポーツ活動をやめるなど、練習メニューの変更も必要です。

 

 

WBGT 危険度 警告
~18℃ 低 い

熱障害は起こりうるので、やはり注意が必要

18~22℃ 中等度

熱障害の徴候に注意し、必要ならペースダウン

23~28℃ 高 い

ペースダウン トレーニング十分でないものは中止

28℃~ 極めて高い

ペースを十分に落としても不快が起こる。

競技を行ってはならない

WBGT(黒球湿玉温度)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度

 

 

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